seasoning / 人も楽器も
ギターやヴァイオリン、クラリネットなど、木製楽器の製造過程には「シーズニング」という工程があります。
含水率が一定になるようコントロールすることにより、木材を徐々に環境になじませます。
サックスやトランペット、チャイムなど、金属製楽器の製造過程には「焼きなまし」という工程があります。
加工の際、金属内部に加わったひずみやストレスを取り除き、分子を均一化させなじませます。
どちらも良い楽器をつくるため=よい音、イメージする音をつくるための工程です。
意識、無意識はありますが、人もシーズニングをしているような気がします。
音楽を聴いたり、本を読んだり、人と話をしたり、ただ一緒に過ごしたり。
少しずつ生活の中で、モノ、コト、色んな要素を積み重ね、整えて、なじませて。
だから、好きな音楽を聴いた方がいい。好きな本を読んだ方がいい。
好きな人や、こうなりたいと思う人と話をして、一緒に過ごした方がいい。
好きな自分、なりたい自分になるため。
自分という楽器で、よい音を奏でるため、素晴らしいハーモニーを生みだすため。
そんな風に考えている、今日この頃です。